水で車が走る? テレビ番組テレメンタリの録画を見ました

 録画しておいた深夜番組のテレメンタリーを今朝みた。いつぞや、Daysという写真雑誌で、「水で車が走る」という「きくちゆみ」さんのセンセーショナルな記事に書かれていたものだろう。その記事読んだときは、屋根の上に蓄電池を積んで、その電力で水を電気分解してできた酸素と水素をエンジンで爆発させて自動車を走らせるというものだった。それなら、直接蓄電池で車を走らせたほうが効率的だし、記事がおかしいと私は抗議し、次号に「誤解をまねくような記述があった」と訂正の記事が掲載された。
 水で走っているのではなくて、電気で水を電気分解してそれを爆発させて走らせるのだから、エネルギー保存の法則から、爆発できたエネルギーから動力以外に使われるエネルギーが差し引かれることになり、「水で車が走る」というタイトルはおかしいという私の指摘は今でも間違っていないと思う。
 たしかに調べてみると、それを開発した大田区の町工場の社長さんが、使った電気エネルギーを超える仕事するといっているという非科学的なネット上の記述もあり、ほとんどの科学者が眉に唾をつけて話を聞いただろうということは十分想像できるし、現実そうだったようだ。

 しかし、テレメンタリーの取材報道によると、大切なのは、低周波で振動させて電気分解した水素と酸素が安定した爆発しにくい状態で水素と酸素との混合気体として得られることのようだ。二酸化炭素を全く出さない燃料の誕生というわけだ。これなら遠隔地で太陽光発電や風力、水力発電で水を電気分解してこのガスを作り、それを必要なところで使うことが可能になる。夏のエネルギーを冬に使うことも可能ということになる。

 話の一部の誤りだけで全体が信じないというのは誤りであることがあるということの一つの例とおもった。何事も最後まで聞いて謙虚に耳を傾けなければいけないとおもった。

 水素と酸素の混合気はかつて屋根をも吹き飛ばすような事故を起こしたこともあり、法律で扱いが厳しく定められている。国としてもはっきりとした証拠が得られない限り、燃料として認可することが出来ないのだろう。また大企業も、科学的に明確でない事業にリスクを承知でお金をだせないというわけで、ちいさな町工場で研究が続けられてきたという。この辺に、日本の科学が利潤追求と結びついて新しいものをなかなか作りださないようになっている一面の膠着した姿をみてしまう。

 もし水素と酸素が、たとえば水の中の脂肪が安定して存在しているコロイドのような状態で爆発しにくい形で結びつく状態があるとしたら、新しい気体の状態の発見にもつながるかもしれない。問題はこの状態を維持するためにはどうすればいいのかということだろう。いつの間にか安定した状態が崩れてしまえば、乗っていた車が突然大爆発してしまう。通商産業省の心配もその辺にあるようだ。

 社長のいらだちは、小さな町工場ではその実験をするのが困難で、政府や財界がなにも手を差し伸べてくれないことのようだ。

 こんなとき一番活躍すべきなのが大学の研究機関だろう。独立法人になって、「確実にもうかる」ことしかできない大学の研究の在り方をここであらためて、手をさしのべるべきだと私はおもう。

 もしこの水素と酸素の混合気の安定状態を維持する技術を人類が手に入れれば、自動車も、電車も、飛行機も、ロケットも変わってしまうだろう。成層圏から脱出できる飛行機もできるはずだ。燃えた後に水まで手に入れることができるのだ。

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