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格差社会とは?

 私のほんの身近いる人が、60歳を過ぎて重い肝機能障害を患い、働けなくなった。零細企業で、国民年金しかはいっていなかった。両親を早くうしなって中学を卒業してからは、すぐに定時制高校に通いながら働き始めた。高度成長のなかで、北九州工業地帯を底辺で支えた中小企業で、大企業にできないむつかしい仕事をやりつづけてきた。長年の溶接作業で硅肺にもなっていた。国民年金はご存知の通り生活の足しにしかならない金額。子どもは娘二人で、すでに嫁いだ。まじめ一筋で生きてきた昭和の労働者の見本のような人だ。今は妻がパートで働くわずかの収入でどうにかぎりぎりの生活をしている。
 その家庭に、介護保険料が8万円請求されてきた。職業安定所で職を求めても、係員から何度も軽くあしらわれた。そんな家庭になぜ介護の負担が来るのだろうか。

 マスコミでは格差社会と言う言葉が横行している。政府のお偉いさんは「格差はどこにでもあるし、格差は必要だ」という。それはそれでいい。問題は格差ではない。グローバル経済と言う宗主国の政策に盲従して、企業の対外競争力を高めるとして、以前ならもうすこしましな生活を維持できた人たちが、命をつむいでいくこともなかなかかなわなくなっていることが問題なのだ。トヨタの車やキャノンのカメラが海外で低価格で売れるために、法人税をできるだけ引き下げ、貧しいひとも持てる物も平等に吸い上げる社会保障負担や、医療費、消費税、ゴミの収集の負担、教育費と、のきなみ増えてきているのだ。一説によると、すでに日本の実質累進課税率は欧米と比べても相当に平準化されているそうだ。

 私は北九州市で働いている。昨年、北九州市の門司区で保護を断られた一人暮らしの老人が部屋で餓死した事件が報道された。マスコミは窓口の態度を攻撃した。しかし、窓口でなぜそんな対応が行われているのかをあまり語ろうとしない。なぜなら、NHKも例外でなく、マスコミを背後で支えているスポンサーの利害がかかっているからだ。三位一体改革という小泉の政治改革で、地方の大都市で自らの政治生命を守るためには、票にならない弱いものへの税金の支出を減らすしかないのだ。これだけ現金を渡すから、後はお前のところでアンジョウやってと言うことだから、現場には1円でも無駄な支出をするなとお達しがくるのに、票になる企業のためには、法外な価格で何でも燃やすどころか、天然ガスやコークスまで燃やして溶かしてゴミを処理する「最新鋭」の清掃工場が建てられてたのが北九州市だ。その同じ門司区に。わたしは北九州市で働くことが恥ずかしくなることがある。
 病気で苦しむ家庭にも、無慈悲にも介護保険料の請求書がおくられてくるのだ。「制度ですから」「仕事を忠実にやっているだけですから」と開き直る。死にそうな人を見殺しにするようないまの仕事がいいのか悪いのか考えようともしないまじめで仕事に忠実な上司がこの北九州市にはたくさんいるのだ。

 給食費を本当に払えない人がたくさんできているのに、「外車にのっていながら給食費を払わない」という例外を持ち出して世論を煽り、苦しい人たちへの請求を厳しくしようとしている。まさに「暴力団員の生活保護」を口実に老人を見殺しにした北九州市と同じやり方だ。

 小中学生だけでなく大人の自殺や、精神疾患が激増しているようだ。私の直接の知人だけでも、この20年くらいの間に6人が自殺していった。あまりにも多いんではないか。
 北朝鮮の脱北者のことをとやかく言う前に、回りを海で囲まれた島国の逃げるところもなくて死を選んでいく人々のことをもうすこし考えるべきではないかと思う。

 とにかくまじめに一生を社会に尽くしてきた老人が、生活を維持できなくなっていることがいま問題だと思う。あまりにも軽率で、宗主国の政情にばかり配慮している大臣の発言を聞いていると気分が悪くなる。読みたくもない駄文でまぐれで賞をもらって兄弟の威光で文学者気取りで威張り散らかしているでたらめなボンボンが、この国の首都の知事をなさっている時代だから、世の中がずれてしまっているのはまちがいない。

 格差が問題ではなく、生きていけなくなっている人が私たちの回りに大量に生み出されて、この次は自分の番かもしれないというのが今の一番大切な経済問題だと思う。
 

 

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