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アルファ線に犯されたスパイの命

 いまから30数年前、私がまだ20歳くらいのころ、アメリカの科学者スターングラスさんという方が、原発の放射線の影響で周囲の住民に統計的に異常分娩が増えているという報告書読んだことがある。友人の紹介でそれを知り、そのころは本当にびっくりした。

 そのころ日本では、兵器としての原子力は、ヒロシマ、ナガサキで被爆されたかたがたはもとより湯川さん朝永さんなどの科学者を始め、たくさんのかたがたがその危険性を訴えていたが、平和利用はいいではないかというのが主流であった。
 そのため、それは私にとっては驚きであった。しかし、日本のもっとも主要な基幹産業の電力会社がそれを利用していることから、そのことが社会的な世論となるにはそれから数十年かかった。そして、一方で兵器としての原子力も、アメリカの未臨界核実験、イスラエル、インド、パキスタン、北朝鮮の核兵器保有へと、現在もなお開発、拡散が広がっている。そして唯一の被爆国日本まで核保有の論議をと来た日には驚きである。

 そして、その核廃棄物が、スパイ映画を地で行くようなイギリスでの暗殺に使われたようだ。

 昨年、ウクライナの大統領がダイオキシンの毒を盛られて選挙前に病気になった。私はあの顔を見てすぐにカネミライスオイル事件を連想した。私自身あの大統領と同じ顔に高校3年生くらいになったからだ。お尻、背中、顔にあの塩素挫創ができたからだ。手の親指のつめは半分変形し、手の甲には大きないぼができた。そして極端に記憶力が低下した。そして本当に直るのかどうかわからぬ不安に苦しんだ。私の家の流しの下にも、黄色のセロハンに包まれたあの一升瓶があったのだ。

 戦後間もないころ帝銀事件が起こされた。致死量ぎりぎりの砒素が使われた。プロの仕業である。日本政府と司法は、それを一人の毒物の知識があるはずもない絵描きさんにその罪をなすりつけた。彼の死刑執行に署名した法務大臣は結局いなかった。生物化学兵器は、中国731部隊で研究・実験され、戦後アメリカにその技術がわたり、朝鮮戦争でも実験的散布されつかわれたという報告をきいたことがある。そして、帝銀事件と、731部隊を関連を指摘する話を何度もきいたことがある。

 そして今回のポロニウムのアルファ線をつかった殺害である。このアルファ線こそが、アメリカ軍が弾頭に使用している劣化ウランが発生する放射線と同じものだとはマスコミは一言も言わない。劣化ウランから発生するアルファ線そのものは、紙の厚さくらいでさえぎることが出来るそうだが、それが体内に入った場合、長期的に重粒子のアルファ線を発し続け、遺伝子を攻撃しつづけるという。
 アメリカ・イギリスはその軍事的有用性からその危険性を否定するが、すでにイラクでは湾岸戦争をはるかに上回る劣化ウランが使用され、地上を汚染し続けている。イラク帰還兵士やイラクの子どもたちに奇形や奇病が大量に発生しているという。

 私はマスコミが発信し続ける命の情報にとらわれるのではなく、むしろ、それと同じ無数の命の情報が、声なき人々から発し続けられていることを忘れてはならないと思う。マスコミは「命」を、視聴率をとるため、外交で優位に立つための道具にしている。

 私は言い続けたいことがある。人間誰しも近しいものがいとおしいに決まっている。全ての命を平等に扱っていては、誰しも生きてはいけない。野坂昭之がかつて「国のためには死ねないが、家族のためなら死ねる」と語ったことがある。
 何千年、何万年も、その命の重さの連鎖は人類だけでなく多くの生きとしいけるものによって不条理のなかの条理という自然の摂理をもって続けられてきた。しかし、人間は言葉を使い、国をもち、マスコミを握った今日、その摂理が、一部の人間の利益を貫徹するために利用されるようになったと思う。繰り返し語ることによって、命の重さの偏り価値のかたよりを人為的に作ってしまう危険をはらんでいるのがマスコミなのだ。それを前世紀一番うまく利用したのがヒトラーであり、いままた日本がその道を歩もうとしている。「美しい日本のために」.........?
 彼らにとっては敵がそうすれば洗脳、自分たちがやるのはたんなる世論作りと頭の中は2重構造を許している。

 毎日毎日、テレビから拉致の話が聞こえてくる。あたかも家族のようなシンパシーを感じるのは当たり前だろう。しかし、その悲劇から人々は、もっと多くの連鎖を見ようとしないのだろう。
 不思議なのは、戦争中の日本軍の大量虐殺や強制連行、従軍慰安婦の歴史を否定し、歴史から消し去ろうとしている一部の政治家たちが、北の拉致を追求する政治家の中心になっているいうことだ。
 ニュースを聞いていても、あたかも拉致と強制連行が相反し対立しているもののようにおもえてくる。それでは北朝鮮の誤りとまったく同じ道を歩んでいるといえるのではないだろうか。
 彼らは先の戦争は列強に追い詰められてやむなく開戦を決意した戦争であり、東京裁判はまちがいだったという。その論理で言えば、経済封鎖され、ソビエトの崩壊とともにソビエトの絶対的援助を失った北朝鮮が追い詰められて国家の利益と存続を守るために行った行為であり、戦争行為であり犯罪とはいえないということになるのではないだろうか。ここに自分のときならゆるされるというダブルスタンダードが、命の重さの偏りを利用して政治の場でおこなわれている。

 私は、このような事件報道を聞いたときには、それにつながるものを必ず想像するようにしている。ものいえぬ人々の声を。

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